筑波山プロジェクトが始まりました
今年度からスタートした科研費基盤研究(S)「低高度孤立峰を利用した多角的観測に基づく非線形気象化学過程のシームレスな理解」(研究代表者:気象研・梶野瑞王さん)のキックオフ会議が、茨城県つくば市で行われました。
筑波山は関東平野にそびえる孤立峰で、地形が複雑ではないので気象のシミュレーションがしやすく、数値モデルの検証に適した場所です。筑波山をフィールドにして、エアロゾル・雲・降水について詳細な観測を行い、数値シミュレーションの結果と比較しながら、その物理・化学過程を理解しようというのがこのプロジェクトの狙いです。
また、筑波山をフランスのピュイ・ド・ドームに負けないような世界的な観測拠点にしていくことも、プロジェクトの大きな目標です。
会議は対面・オンラインのハイブリッドで行われ、参画者がそれぞれ研究計画を披露しました。私たち災害気象学研究室もこのプロジェクトに参加し、主に雲・降水観測を担当します。
会議後には懇親会が行われ、物理分野・化学分野両方の研究者が意見交換をしました。ジェンダーギャップ率が気になる写真ですが、それも今後の課題です。