筑波山周辺で巡検を行いました

3年生のゼミの一環として、9月2日~4日に筑波山周辺で巡検を行いました。今回は3年生自身で研究目的および観測計画を立案してもらい、それに沿った観測を実施しました。

観測の目的は「標高の違いによる気温・湿度の変動の差異を明らかにする」ことになりました。この目的に沿って、3年生のメンバーはいくつかの班に分かれ、筑波山のふもと、中腹、山頂付近で気象観測を行いました。当日は筑波山に雲がかかっており、雲が気温変化にどう影響したかも興味深い課題です。

つくば市のご厚意で筑波山のふもとにある旧・田井小学校の敷地をお借りし、パイロットバルーン観測を実施しました。

筑波山神社付近での観測

御幸ヶ原での観測

真壁町での観測

旧・田井小学校での観測

パイロットバルーンの放球

男体山頂から見下ろすつくば市街。雲がかかっている(9月3日午後)。

今回の巡検は応用気象気候学研究室と合同で行いました。応用気象気候学研究室では、ドローンを用いた気温の鉛直観測や、ドップラーライダーを用いた風速の観測を行いました。

ドップラーライダー(ウィンドキューブ)

巡検の最終日にはJAXAさんにお邪魔して、久保田拓志研究領域主幹から「地球観測衛星による雲降水観測」、大沼友貴彦 宇宙航空プロジェクト研究員から「陸面過程モデルと衛星観測データを用いた雪氷環境研究」というテーマで講義をしていただきました。様々な地球観測衛星や、それを用いた気候モデル研究について最新の内容をご教示いただき、大変勉強になりました。