雨雲の3次元表示
2022年7月12日、埼玉県鳩山町に記録的な大雨が降りました。アメダス鳩山では観測史上1位の記録を大幅に更新し、日降水量374.5ミリが記録され、多数の浸水被害が発生しました。
上記はこの大雨をもたらした雨雲の3次元画像をアニメーションで示したものです。17時過ぎに鳩山町周辺に背の高いレーダエコーが形成され、大雨をもたらす様子が再現されています。
これは線状降水帯ではなく、積乱雲の集団の中で、特定の積乱雲が強く発達して大雨をもたらしたものです。線状降水帯だけではなく、このようなタイプの大雨にも注意していく必要があります。
なお3次元画像は、国土交通省が運用する5か所のXバンドレーダ(氏家・八斗島・関東・船橋・新横浜)の観測データを合成した後、データ形式をNetCDFに変換して、(株)日立パワーソリューションズが開発した「DioVISTA/Storm」で表示しています。
国土交通省のレーダデータ(XRAIN)は文部科学省の補助事業により開発・運用されているデータ統合解析システム(DIAS)の下で収集・提供されたもので、背景地図に国土地理院地図を利用しています。